「良い空き家」と「悪い空き家」について考えてみました。
空き家が社会問題となった背景や、なぜ空き家が増え続けるのか?
不動産・建築を生業とする立場から考える「良い空き家」とは・・・
①建物の状態が極めて美麗(そのまま利用可能など)
②手入れが行き届いている
③立地条件が良い
④雨漏れが無い
など等・・・
書き出せば気付きますが、その辺で販売されている中古住宅を探すのと条件的には殆ど変わりません。
しかし、上記の条件を満たす物件が空き家で放置されるていることは常時ある事なのでしょうか?
恐らくですが、上記の条件を満たせて無い物件だから空き家となっている例が殆どではないかなと実際現場では感じます。
(※注:様々な条件で空き家とせざるを得ない物件もあることは重々承知してのひとつの見解です)
では、放置されている空き家物件を対象に「良い空き家」「悪い空き家」とはどういったものでしょうか。
個人的な主観とはなりますが、結論から言ってしまいますと、『利用価値があり価格が安い物件は良い空き家。その逆で利用価値が無く高い物件は悪い空き家』というイメージです。
いかがでしょうか?
殆どの不動産は利用することで価値が生まれます。。(特殊な例外もありますが・・・)
なので、利用価値がある空き家を限りなく安く取得出来ればそれは「良い物件」に変わります。
逆に利用価値が限りなく少なく、金額が高い空き家は誰にとっても「良い物件」とはなり得ないのではないでしょうか?
もし現在お持ちの空き家に利用価値を見出せないのであれば早期に売却し、将来的にかかってくるであろう維持コストの軽減に努めることはすぐに行動できる一つの選択肢であります。物件所在地の役所などにも相談窓口があると思いますので、一度ご検討することはいかがでしょうか。
また逆に、ご自身で利用価値を見出し、それを生かして空き家を再生することも選択肢の一つではあります。
しかしこちらは時間と労力、そして何よりも財力に余裕がある方向けの選択肢なので、誰にでもおすすめ出来るという方法では
ありません。それでもチャレンジ出来るのは持ち主だけの特権なので、許容出来る方は一度チャレンジするのも良いかも知れません。
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