サポーターコラム
Supporter column
長期間空き家になっている物件では、下水の臭いや、様々な異臭がしたりします。
また部屋の床に大量の虫の死骸があったり、どこからともなく虫が入って来ている形跡などが見られる物件もあるかと思います。
上記のような症状の主な原因として考えられるものとして、
①換気不良
②雨漏れ
③排水管不良
等があります。
上記①と②は常日頃から気に掛ける箇所かと思います。しかし一番見落としがちな原因として、③の排水管を今回はチェックしてみてください。
排水管と言えば、キッチンや洗面所、トイレ・お風呂と水廻りにそれぞれありますが、そのいずれにもトラップと呼ばれる水溜システムがあり、そこに水が一定量溜まる仕組みになっています。
それのおかげで下水管の臭いなどを室内に逆流させないようになっており、通常は臭いや虫などは気にならないはずです。
しかし長期間物件を空き家にしてしまい、そういった水廻りの流水が長い間無い場合、トラップ内の水はどうなるでしょう。
結果は、トラップ内にあった水は干上がり、排水管からは下水の臭いが上がってきます。虫などもそこから室内へ進入できますので、臭いと共に虫などの住処に変貌していくのです。
トイレ便器の溜水も長い間放置すると干上がりますので要注意です。
空き家を適正に管理する場合には水廻りへの流水を行って、トラップにある水を絶やさないように気を付けていただければと思います。