サポーターコラム
Supporter column
両親が住んでいた実家、土地は借地であるというケースがあります。
両親が他界して空き家となり、相続人は誰も住む予定がありません。
地主から「もう誰も住まないのなら、建物を取り壊して土地を返してくれ」と言われたら、どうしますか?
建物自体の価値がない場合、無駄な地代が発生するくらいならと、取り壊して土地を返してしまう方が多いでしょう。
しかし気を付けなければならないのは、「借地権にも財産的価値がある」という点です。
地域にもよりますが、一般的には借地権は底地価格の60~70%の価値があります。
つまり借地権を売却することもできますし、地主に相当額の立退料の請求を交渉することもできます。
もしお金に変わるならば、それは相続の対象となりますので、
こういった検討をせずに単に建物を取り壊して土地を地主に返してしまったら、他の相続人からのクレームに発展する可能性もあります。
もちろん、借地契約の内容等、ケースバイケースではありますので、
十分に調査をして借地上の空き家の処分方法を検討しなければなりません。
土地建物を相続するよりも、借地上の空き家を相続する方が、諸問題が多いので注意が必要です。