空き家にゲーム機をおいてミニゲームセンターとして有効活用はいかがでしょう。ゲーム機以外にもカプセルトイ等を設置すれば更に来客効果は上がりそうですね。
ただ、ゲーム機にも色々なタイプがありますが、その内容によってはゲームセンターとして風営法に基づく風俗営業許可が必要となる場合があります。
実際にどの様なゲーム機を設置すれば風営法の対象となるかですが、テレビゲーム、メダルゲーム、クレーンゲーム、さらにはポーカーテーブルの様なトランプ台が対象となります。逆に対象とならない物はプリクラやカプセルトイ、そして子供の乗り物等です。これら対象になるか否かは更に細かな基準がありますので最終的な判断は個別具体的に検討する必要がありますので、ここでは概ねの目安と考えて下さい。
なお、射的はゲームセンターとしての許可には該当しませんがパチンコ等と同じ風俗営業許可の対象となります。
もし風営法の対象となるゲーム機を設置する場合は風俗営業許可を取得する事となりますが、その場合は様々な要件があり、その代表格として場所の問題があります。
風俗営業許可は住居地域では取得できませんし、商業地域でも近隣に学校や病院があれば取得できない事もあります。もし風営法の対象となるゲーム機を設置したい場合は予め要件を確認して下さい。
最後に一つお気を付け頂きたいのは、ゲームの結果に応じた景品を出す事は違法です。クレーンゲーム等でお客さんが吊り上げた品物が従業員の手を介さずお客さんの手元に届く様な場合に限り一定の範囲内で認められますが、それ以外のゲームでは景品提供は認められていません。例えばメダルゲームで沢山メダルを獲った人には景品を渡す等はNGです。
では射的は撃ち落とした品物を従業員が拾ってお客さんに渡されます。これはNG行為ではないのかとなりますが、これは前述した様にゲームセンターの扱いではなく遊技の結果に応じて一定の範囲内で景品を提供するパチンコ店等と同じ扱いとなります。
空き家で風営法に基づく許可を取得してゲームセンターを営む例は多くありませんが、諸条件をクリアすれば可能となります。また風営法の対象とならない範囲で駄菓子屋さんや飲食店と組み合わせて営むのも手段の一つです。
いずれにせよ風営法には細かな規定や地域により運用ルールに差異が生じる事が多いので予めしっかりとした検討を行う事が大切です。
空き家の有効活用の一方法としてご検討下さい。
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