サポーターコラム

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Supporter column
戸建住宅の賃料相場に関して

今回は、例えば、空き家を賃貸することを考えておられるような場合に、一般的に、戸建住宅の賃料水準がどの程度のものなのか、共同住宅との比較により、経験を踏まえたうえでの印象をお伝えしたいと思います。

もちろん、築年数や駅距離などの利便性や住環境等によって賃料水準は大きく異なりますので、あくまでこれらの条件が同程度の場合の比較となります。

まず、最も賃料水準が高い、すなわち、㎡単位当たりの単価が高い、と思われる物件は、分譲用マンションです。やはり、グレードが高いため、資金力のある層のターゲットとなるからです。20万円を超える場合もあるでしょう。

次に、単価として高いのは、ワンルームマンションです。駅近に立地している場合が多いこと、また、規模が小さいため単価がそこそこ高くても総額が抑えられること(6万円未満)、さらに、そもそも長期での入居を目的としている場合が少ないことが考えられます。

そして、代表的なファミリータイプの共同住宅ですが、これは、阪神間では6万円~12万円程度が多く、これについては、物件数も多いため相場が形成されやすく、築年数と利便性に概ね比例するように単価が決まってくるように思います。

最後に、戸建住宅ですが、これは、単価としては最も低い水準であると思います(総額では、12万円~16万円程度)。理由としては、戸建住宅は規模が大きく単価が高くなると総額がかさむこと、また、需要がファミリー層に限られること、さらに、転勤や引っ越し等のために止む無く賃貸する人も多いため賃料相場が低く形成されていることが挙げられると思います。但し、主要駅や工業団地等に近接した利便性や住環境に優れた地域では、優良企業が社員のために借り上げるなど、高い賃料相場が形成さることもあります。

尚、賃料相場の形成に法則があるわけでもなく、また、客観的な公表資料もありませんので、当方のおおまかな印象ですが、何かの参考になりましたら幸いです。

「空き家どうする?サポーター」のご紹介
若杉不動産鑑定
若杉和宏(わかすぎ かずひろ)
専門分野
不動産鑑定不動産コンサルタント
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