サポーターコラム
Supporter column
自宅での生活が困難になった高齢者は老人ホームへの入居を検討します。老人ホームと一言でいっても、非常に細かく種類が分かれています。具体的には、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームといったものです。他にも選択肢として介護老人保健施設や小規模多機能型居宅介護、ショートステイなど少し違ったサービス形態もあります。これだけ豊富な種類の受け皿があるように見えるのですが、実は多くの高齢者がこれらの選択肢を持つことができません。立地の問題、費用の問題、空室が少なく入居できない問題など様々な理由でマッチングが成立しないのです。高齢者にとっての老人ホームの選択肢は非常に少なく、立地や費用など、どこで妥協するか検討するケースがほとんどです。ですから、空き家の活用により高齢者の受け皿を用意した場合、老人ホームで条件がマッチしない高齢者が豊富にいる状態となります。コロナの影響もあって老人ホームの新規立ち上げが鈍化する一方で、いまだに高齢者数が増加する状況ですので、今後高齢者向けに空き家活用を検討するのは非常に重要なアプローチかと思います。