サポーターコラム
Supporter column
空き家があり、そこだけをクローズアップするのではなく、地域を含めて活性化を図る事例を紹介したいと思います。
東京のとある地域では、エリア全体を体験型ホテルとして考え、普段はカフェやイベントスペースとして使用されている建物で宿泊のチェックインを行い、そこで地域の観光マップをもらい、数分離れた宿泊棟へ案内されます。いずれも価値が失われた建物をリノベーションしたものです。
大浴場はそのエリア内にある銭湯で。レストランは、そのエリアで評判の飲食店で。お土産は、商店街やエリアの路地に店を構える雑貨屋で購入し、エリア内にあるお稽古教室やお寺で文化体験もできます。さらに自転車屋さんでレンタサイクルを借りることもできます。
イメージとしては、エリア全体が一つの大きなホテルになっていて、宿泊者をエリア全体でもてなします。また、単にサービスを提供するのではなく、宿泊者がリアルな地域コミュニティーに参加できるといった「体験」が新たな価値を生み出しているのです。一方で、エリア内の既存店舗が活性化することで、エリア全体に新たな活気や潤い・賑わいが生まれ、店舗や体験型施設も増えていきます。
空き家をまちづくりとして連携すると、プラスアルファの付加価値が生まれるかもしれません。