サポーターコラム
Supporter column
空き家と犯罪との関係について「割れ窓理論」ということが言われています。
これは、アメリカの犯罪学者が考案した理論です。
これによると建物の窓が1箇所割られたのを放置していると、
やがて、そのことを気に留める人もいなくなり、そのうち建物の窓すべてが割られてしまうという考えです。
★割れた窓を放置していると他の窓も割られやすくなり、割れた窓を放置せずに修理しておけば、次に窓が破られることはない。
★ゴミだらけのところにはゴミが捨てられやすく、ホコリひとつなくきれいに維持されている場所を汚すのは気が引ける。
つまり、空き家の窓が割れていても、誰も気に留めないうちに、そこに犯罪者や不良などが屯するようになっても誰も気にしなくなってしまい、
知らないうちに街全体の治安が悪化していくということです。
実際、過去には、空き家を利用して大麻の栽培をしていた事例や、空き家を詐欺に使う住所として利用していたり、
空き家から人骨が発見されるという事件も生じています。
【ディズニーランドの例】
ディズニーランドでも割れ窓理論は利用されています。
施設内において修繕箇所などが見つかった場合、その箇所をすぐに修繕します。
従業員のサービス品質向上に限ったことではなく、来園客のマナーそのものを向上させることができたと言われています。
【割れ窓理論には批判もある】
効果が高いと言われる割れ窓理論ですが、実は批判や疑問視する声もあります。
犯罪が低下した原因が割れ窓理論ではなく、他の部分に理由があると主張している人も多くいます。