サポーターコラム
Supporter column
空家の鑑定評価を行う場合、単純に、土地の価格に建物の価格を上乗せして鑑定評価額が導かれる訳ではありません。
評価を行う場合には、現状の空家を前提として、様々なシミュレーションを行った上で、最も効率的な使用方法を前提に価格を決定いたします。
例えば、空き家に限らず、複合不動産(土地・建物)の取り扱いには、以下のような方法が考えられます。
①現状に軽微な補修を行って、そのまま利用する。
②建物に改良を行い、用途変更等をして利用する。
③現状の建物を取り壊して更地化する。
評価に際しては、それぞれのケースについて、買い手が希望するであろう価格を想定し、その実現に要する費用を織り込んで、最も効率的な方法を前提に鑑定評価額が決定されます。
従いまして、空き家の関係者の皆様も、複眼的に空き家の今後の利用方法を考えて頂きたいと思います。
また、どうした利用方法が、最も市場参加者に選好されるのかということについては、空き家の存する地域や、当該空き家の個別性にも大きく左右されますので、それぞれのシミュレーションを数値化する専門家である不動産鑑定士にもぜひ相談して頂きたいと思います。